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インデペンデンシア (ARA Independencia) は、アルゼンチン海軍の航空母艦。1959年から1969年にかけて運用された、アルゼンチン初の航空母艦である。元はイギリス海軍のコロッサス級航空母艦ウォリアーであった。 == 概要 == 艦上機部隊は、攻撃機のヴォートF4U コルセア、訓練機のノースアメリカンT-6 テキサン、対潜哨戒機のグラマンS-2 トラッカーから構成されていた。回転翼機のシコルスキーS-55とS-58は、連絡・救助用である。 この艦は、カタパルトやアングルド・デッキといった近代航空母艦に必須の要素を備えている。しかし、カタパルトの出力は弱く、アングルド・デッキの角度も小さい、などの点から、同じコロッサス級航空母艦でありながら大幅な近代化改修を受けた同時代のミナス・ジェライスやカレル・ドールマンなどに比べて艦上機の運用能力は低い。それを端的に表しているのがジェット艦上機の運用である。 当時、アルゼンチン海軍航空隊にはジェット機であるF9F パンサーとF9F クーガーも所属していたが、カタパルトの出力不足によりインデペンデンシア上では運用が出来なかった。一応着艦した例ならば存在し、1963年7月27日、フスティニアノ・マルチネス・アチャバル中佐 (Justiniano Martínez Achaval) の操縦するF9F パンサーがインデペンデンシアに緊急事態のため着艦したことがある。中佐の機体は第1アレスティング・ワイヤーにフックをかけて着艦した。ただし、前述のように発艦は出来ないため、その機体を下ろすためには艦は一旦プエルト・ベルグラノ海軍基地に戻らなければならなかった。 F9F パンサーとF9F クーガーをはじめとするジェット艦上機の空母上での運用は、後継艦であるベインティシンコ・デ・マヨの登場によって初めて達成された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「インデペンデンシア (空母)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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